ケラマハナダイ
沖縄・慶良間のダイビングで撮影したケラマハナダイの水中写真
早いもので今日から2月。
今年もあっという間に一年が終わりそうな予感がするので一日一日を大切にしたいところ。
昨日upした「パパ」の記事だけがダントツでアクセス数が増えており驚いています。
上の水中写真は私が住んでいる沖縄県那覇市から西に30km~40kmの海上に浮かぶ慶良間諸島の海で撮影したもので、ケラマハナダイの雄です。
慶良間諸島は2014年に国立公園に指定され、沖縄本島からは許可されたダイビングショップしか潜れなくないことになっています。
ケラマハナダイは、水深-5m~-35mまでの沿岸の岩礁域・サンゴ礁域に生息するナガハナダイ属の仲間。
漢字で書くと、慶良間花鯛でしょうか。
何もない砂地やガレ場でも、根が一つあればその周囲だけで生活しているので、一度見つけると余程の環境変化が怒らない限りは長く観察することが出来ます。
ケラマハナダイは雌性先熟で産まれ、一部だけが雄に性転換を行いハーレムを形成することで知られていますが、沖縄本島のビーチダイビングで見かけるケラマハナダイは、雌一匹だけだったり、雄×2個体だけだったりする寂しいグループも時々見かけます(笑)
小さな根になるほどそういう傾向があるので、根の大きさと群れの個体数に何か関連があるのかなと感じますが、真相は不明です。
ケラマハナダイの外観特徴
雄の尾鰭上下先端は尖るが糸状には伸長しない(近似するクマソハナダイは伸長する)。また雄は背鰭に赤色斑がある。雌の尾鰭は薄い桃色で尾鰭先端と後縁も赤く縁取られる。
ケラマハナダイの分布
ケラマハナダイは、伊豆大島、八丈島、小笠原諸島、相模湾、駿河湾、和歌山県田辺湾・串本、高知県柏島、愛媛県引船越、琉球列島~台湾南部、インド-西太平洋(モルディブ諸島以東)、サモア諸島での観察記録がある。
和名 : ケラマハナダイ(スズキ目ハタ科ナガハナダイ属)
学名 : Pseudanthias hypselosoma
撮影日 : 2010年2月20日
撮影場所 : 沖縄本島西海岸
撮影水深 : -8m