タマイワスナギチャク
【沖縄本島のダイビングで撮影したタマイワスナギチャクの水中写真】
アロハ~。
沖縄では完全にアロハシャツの季節がやって来ました。
バスの運転手、おみやげ屋、ホテルのスタッフ皆カラフルなアロハシャツ。
で、このまま夏に突入か・・・と思いきや、今週末あたりから天気が崩れる予報。
雨マークが並んでいるので、もしかしたら梅雨入りするかも知れません。
海外から見たアジア地域の中長期予報でも、沖縄から東北まで伸びる長い前線がドカッと乗っかっております。
沖縄本島のダイビングでは、サンゴ礁域の礁斜面などで普通に観察可能で、数個~数百個の群体を作るスナギンチャクの仲間です。
タマイワスナギチャクの色彩は、口盤が淡色、触手は黄褐色で、海中で見ると地味なお花畑の様にも見えます。
お花畑と言っても、スナギンチャクの仲間は猛毒を含む、ある意味危ない海中生物。
パリトキシンという猛毒がありますが、元々はハワイ産のイワスナギンチャクから出てきた成分で、パリトキシン(palytoxin)という名称も、スナギンチャクの属名(Palythoa)より由来することで知られております。
特に幼生ほど毒性が強いそうな。
ご当地沖縄では、ソウシハギやアオブダイなどが特に好んでこれらを食べており、内蔵などに蓄積されていることから、これらの魚を釣って食べると食中毒を起こし、場合によっては命に関わることもあるとして注意喚起されています。
時々、新聞やニュースでも報じられているので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ダイビング中に間違って素手で触れると、チクっとするので岩肌には安易に触れないよう注意が必要。
しっかりとBCをセッティングし、中性浮力を取って、水中での姿勢を安定させて観察しましょう。
タマイワスナギチャクは、一般的に奄美諸島より南方に分布していると言われております。
スナギンチャクという名前は、体壁に多くの砂粒を埋め込むことから由来。
和名 : タマイワスナギチャク(スナギンチャク目スナイワギンチャク科Palythoa属)
学名 : Palythoa lesueuri
撮影日 : 2015年5月16日
撮影場所 : 沖縄本島西海岸
撮影水深 : -7m