クサギンポ
沖縄の新型コロナも落ち着きを見せており、四連休の影響が出ると言われている10月上旬以降も同じようであれば、やや安心できるのかなと思っています。
クサギンポについて
今日の水中写真は、「クサギンポ」。
沖縄本島のタイドプールにて水中観察が可能なヘビギンポ科の仲間です。
クサギンポの生息環境について
クサギンポは、サンゴ礁の潮間帯や潮だまりを好んで生息しているようです。
魚のくせに(?)まったく泳がないクサギンポ。
水中での移動は、写真一枚目のように鯱のごとく体を反らせ、海底から海底へと小さく飛び跳ねながら移動を行います。
性格としては、タイドプールに入ってきた人間に対してさほど物怖じせず、むしろ興味津々で近づいてきては離れてを繰り返すので、ジャンプする瞬間を捉えるチャンスは何度でも訪れます。
但し、どの方向に向かって飛び跳ねるのかという点は予測不可能なので、置きピンで捨てカットを何枚も量産するような撮影方法になると思います。
あとはタイドプール独特の事情として、晴れたり曇ったりするたびに水中の明るさが大きく変わるので、目をつぶってでも設定を変更できるようにしておくことが必要な条件でしょうか。
クサギンポの外観特徴や見分け方について
クサギンポの見分け方としては、第一背鰭は第二背鰭より低いという点。下あごの感覚管孔数は3+1+3。
肉眼で感覚管孔数を確認できる人は居ないと思いますので、草色のギンポという程度で良いかと思います。
雌雄差はあります。特に鰭の色に雌雄差が顕著で、雄は全鰭が暗色に近く、雌は淡色となります。
クサギンポの生息地について
クサギンポの生息地については、和歌山県串本、屋久島、種子島、与論島、伊江島、西表島、台湾南部、インド-西太平洋(マスカレン諸島以東)、カロリン諸島、マーシャル諸島、ギルバート諸島からの報告があります。
クサギンポの和名・学名について
和名 : クサギンポ (スズキ目 / ヘビギンポ科 / ヘビギンポ属 )
学名 : Enneapterygius philippinus
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