ハナゴイ
2月だというのに、この週末からぐんぐんと暖かくなってきており、ついに半袖・半ズボンでも充分に過ごせる程にまで暖かく(暑く?)なってきた沖縄本島です。まだ、しばらくは北風が吹くこともあるだろうけど、劇的に寒くなるレベルにはもう戻らないように思えます。考えてみたら3月には海開きをするので、環境的に暑くなってきても当然かも知れない w
今日は、「ハナゴイ」のお話です。
「ハナゴイ」沖縄本島・慶良間諸島のダイビングで撮影した水中写真
「ハナゴイ」について
以下は、ハナゴイについての記事です。
1枚目と2枚目の水中写真は、ハナゴイの「雄」個体で、ケラマでのダイビング中に水中撮影したものです。
沖縄本島のビーチからエントリーするダイビングでは、慶良間諸島のようなハナゴイの大きな群れを見たことはありません。
数匹程度のハナゴイの群れであれば、恩納村の真栄田岬やアポガマのような場所のリーフエッジ付近で見かけるのですが、そのほとんどは「ハナゴイの雌」か、「ハナゴイの幼魚」ばかりで、「ハナゴイの雄」がたっぷりと群れている写真を撮りたいなら、ボートダイビングで慶良間諸島か渡名喜島へ渡ったほうが良いでしょう。
ケラマダイビングや渡名喜ダイビングといっても、那覇市内のホテル宿泊で、(朝は早いですが)充分に日帰りで行って帰って来られる距離なので、沖縄本島にダイビングで来られた際は、慶良間ダイビングも1日ぐらい計画に入れてみても面白いかも知れませんね。
ハナゴイ雄の外観から分かる特徴は?
ハナゴイ雄の特徴は、この水中写真の様に「吻の先が尖っている」ことや、「背鰭後半にある真紅」が一番の特徴となります。群れている水中景観はとても綺麗なので、ぜひ沖縄県の慶良間諸島の海でダイビングをしてみてください。
ハナゴイの幼魚について
ハナゴイの幼魚については、沖縄本島のビーチダイビングで普通に見ることができます。
私がよく潜る沖縄県の恩納村では、水中写真(上)のように、キンギョハナダイと混泳していることも、しばしばあります。
どんな環境で見れるの?水深はどれぐらい?
沖縄本島のダイビング(ビーチエントリー)で、ハナゴイ幼魚を見るのであれば、外洋的な環境で、リーフの先端がおすすめです。そのリーフが切れて、海底が深いような場所ほど好んで生息しているようです。
例えば水中写真(上)のように、リーフが切れて、海底を覗くと遥か下のほうに見えるような場所ですね。
この水中写真のように陸地と離れたリーフの周囲では、あまり見かけたことはありません。おそらく大きな魚に捕食されるリスクを減らすため、陸地に近い場所を選んでいるのではないかと推察します。
ハナゴイが生息している水深ですが、成魚も幼魚もおよそ7m~8m程度の場所で見かけます。
ハナゴイの分布は?どこに行けば見れるの?
ハナゴイの分布は、伊豆諸島、小笠原諸島、硫黄島、相模湾、駿河湾、和歌山県串本、高知県柏島、屋久島、トカラ列島、琉球列島~台湾南部、西-中央太平洋(ハワイ諸島とイースター島を除く)とされています。
ハナゴイの和名や学名は?
ハナゴイの和名と学名については、以下のように記録されています。
和名 : ハナゴイ(スズキ目ハタ科ナガハナダイ属)
学名 : Pseudanthias pascalus
撮影水深 : -7m
ハナゴイ(海水魚)飼育用の生態について
上記でご紹介した「ハナゴイ」は、アクアリスト向けの通販においては、流通量が少ないのかネットで見かけなくなりました。同じハナゴイの仲間として下記種が販売されていましたので参考にしてください。
アカネハナゴイ
別名 | ディスパーアンティアス |
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分布 | 沖縄以南の西部太平洋 |
飼育要件 | 最大全長 → 約10cm 温度 → 20~25度前後 餌 → 人工飼料、活または冷凍イサザアミ 混泳 → 同種及び近縁種とは注意が必要(他魚とは基本的に可) サンゴとの飼育 → 種類によっては不可 ※…飼育環境は一例です。 必ずしもこの環境下であれば飼育できることを確約するものではございません。 |
種類詳細 | 黄色の体色と赤い背びれの組み合わせが美しいハナダイの一種で、本州の太平洋岸でも時折見られるポピュラー種です。 |
飼育のポイント | 丈夫で人工飼料にもよく餌付き飼いやすい種類で、マリンアクアリウム初心者の方でも安心して飼育できます。 若干神経質で単独ではおびえてしまうので群れでの飼育が適しています。 性質も大人しいので基本的には注意点はありませんが、気の強い攻撃的な魚を入れると虐められてしまう可能性があるので注意が必要です。 |
マルシアズアンティアス
分布 | インド洋~西部太平洋 |
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飼育要件 | 最大全長 → 約10cm 温度 → 24度前後 餌 → 人工飼料、活または冷凍イサザアミ 混泳 → 同種及び近縁種とは注意が必要(他魚とは基本的に可) サンゴとの飼育 → 基本的に可 ※…飼育環境は一例です。 必ずしもこの環境下であれば飼育できることを確約するものではございません。 |
種類詳細 | 丈夫で人工餌に餌付きやすく、飼いやすい種類のハナダイの仲間です。 雄は体中央に赤い斑紋があり、成熟すると体側後方が黄金色に輝きます。 |
飼育のポイント | 複数飼育することで婚姻色が楽しめるため、複数飼育をお勧めいたします。 また種類により、同種間で争うことがあるため注意が必要です。 |
インディアンフレームアンティアス
分布 | インド洋~西部太平洋 |
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飼育要件 | 最大全長 → 約8cm 温度 → 24度前後 餌 → 人工飼料、活または冷凍イサザアミ 混泳 → 同種及び近縁種とは注意が必要(他魚とは基本的に可) サンゴとの飼育 → 基本的に可 ※…飼育環境は一例です。 必ずしもこの環境下であれば飼育できることを確約するものではございません。 |
種類詳細 | アカネハナゴイのインド洋型で、尾びれが赤い点が異なります。 飼育はアカネハナゴイと同じで餌付きやすく、飼育しやすい種類となります。 |
飼育のポイント | 複数飼育することで婚姻色が楽しめるため、複数飼育をお勧めいたします。 また種類により、同種間で争うことがあるため注意が必要です。 |
パープルクィーンアンティアス
分布 | 沖縄以南の西部太平洋 |
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飼育要件 | 最大全長 → 約10cm 温度 → 20~25度前後 餌 → プランクトン、動物性人工飼料 混泳 → 同種及び近縁種とは注意が必要(他魚とは基本的に可) サンゴとの飼育 → 可 ※…飼育環境は一例です。 必ずしもこの環境下であれば飼育できることを確約するものではございません。 |
種類詳細 | 体色が紫色に染まるとても美しいハナダイの一種で、幼魚時は背部に黄色のラインが入ることからイエローストライプド・アンティアスの別名を持っています。 |
飼育のポイント | 若干気が弱いのでシェルターとなる岩場を用意するなど落ち着ける環境を用意してあげる必要があります。 単独ではおびえてしまう可能性があるので複数匹で群れを作らせると落ち着きます。 性質も大人しくデリケートなので、気の強い攻撃的な魚や大型魚との混泳は適していません。同種同士での複数飼育が向いています。 |
オオテンハナゴイ
分布 | 西部太平洋~インド洋 |
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飼育要件 | 最大全長 → 約8cm 温度 → 24度前後 餌 → 人工飼料、活または冷凍イサザアミ等 混泳 → 同種及び近縁種とは注意が必要(他魚とは基本的に可) サンゴとの飼育 → 基本的に可 ※…飼育環境は一例です。 必ずしもこの環境下であれば飼育できることを確約するものではございません。 |
種類詳細 | ピンク色の体に無数の細かいスポットが入る美しいハナダイです。 スポットが沢山入ることからオオテンの名前があります。 英名でプリンセスアンティアスと呼ばれるように、非常に美しい体色をしています。 ほかのハナダイのように雌雄で体色が大きく変化しませんが、雄は尻ビレが伸長することで区別できます。 |
飼育のポイント | 温和な種類のため、気の強い種類との混泳は控えましょう。 また、単独で飼育するよりも複数匹で飼育したほうが安心し調子があがります。 餌付きにくい個体には落ち着いた環境を用意し、冷凍エサや活きイサザアミなどで餌付けるようにします。 |
メラネシアンアンティアス
分布 | インド洋から西部太平洋 |
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飼育要件 | 最大体長約10cm 温度(水温)24度前後 餌人工飼料、活または冷凍イサザアミ等 混泳同種及び近縁種とは注意が必要(他魚とは基本的に可)サンゴとの飼育基本的に可 ※…飼育環境は一例です。 必ずしもこの環境下であれば飼育できることを確約するものではございません。 |
種類詳細 | 暖色系の体色が多いハナダイの内で異色な、淡いオリーブグリーンの体色が味わいのある美しさを持ったハナダイの一種です。 雌性先熟型の性転換を行うので群れの中で大きなものがオスになります。 |
飼育のポイント | 丈夫で人工飼料にもよく餌付き飼いやすい種類ですので、マリンアクアリウム初心者の方でも安心して飼育できます。 複数飼育をすると性転換をし、オスの非常に美しい婚姻色を楽しむことができます。 サンゴに害を与えないのでサンゴ水槽にお勧めです。 |
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