クロホシマンジュウダイ 幼魚
【沖縄本島の河川で撮影した クロホシマンジュウダイ (幼魚)の水中写真】
Audiの試乗車がフェンスを突き破ったニュースを少し前に見たが、衝突防止などの自動ブレーキなどは意外と標準装備されていないのだと知って驚いた。
TOYOTAの場合は、細い草などが対象でも壁にぶつけたのかと思うほどの強烈な自動ブレーキが効くので、同じような事故は起きなかったと思う。
おそらく日産、ホンダ、マツダも同じではなかろうか。
クロホシマンジュウダイ(yg)
写真は、『クロホシマンジュウダイの幼魚』。
成魚は、やや濁った内湾を好んで生息しているが、幼魚はほとんど塩分がない汽水域でも生活出来るので、まさに撮影した環境がドンピシャということだ。
属の学名は、"糞食者"という意味。
汽水域や港内で人糞を食べる習性から名付けられたものだが、一般的には底生性の緑藻類や関連した小動物を食べて生きている。
稚魚期にチョウチョウウオ科と同様に、トリクチス期幼生を経るそうな。
幼魚は観賞用として、成魚は食用とされる側面もあるので、釣り人や熱帯魚が好きな方には有名な魚でもある。
感潮域上流で撮影したもので、ヒメツバメウオ幼魚や、ミツボシゴマハゼを撮影したマングローブと数メートルしか離れていない場所で小さな群れを作っていた。
思いがけない場所に、小さな群れが隠れている様子を見つけたので、彼らが物陰から飛び出してくるまで待ちながら撮影したもの。
マングローブが生息する場所と異なり、緩やかな流れがある場所だったので、2時間近く体をガッチリと固定しての撮影となった。
クロホシマンジュウダイの幼魚は、見た目が大変カラフルであることや、見慣れない模様ということもあり、外来魚?と思う方もいるかも知れないが、正式和名が付与されている魚類だ。
本州でも黒潮に乗って幼魚が出没することがあるようだが、成魚はあまり観察例がないそうな。
ちなみに成魚になると、全長35cmと大型になる。
クロホシマンジュウダイの外観特徴
背鰭は10~11棘・16~18軟条で、臀鰭は4棘・14~15軟条。
背鰭と臀鰭は鱗に覆われない。
幼魚は金色に輝き、背鰭に不規則な橙色班が混じるとともに、大きな黒色班が散在している。
これらの模様は、成長するとともに銀色となっていき、黒色班も縮小していく。
クロホシマンジュウダイの分布
クロホシマンジュウダイの幼魚は、和歌山県以南より報告されているが、成魚まで見られるのは琉球列島海域。インド・太平洋に分布する。
和名 : クロホシマンジュウダイ(スズキ目クロホシマンジュウダイ科クロホシマンジュウダイ属)
学名 : Scatophagus argus
撮影場所 : 沖縄本島
撮影水深 : -0.2m