ザトウクジラ
ザトウクジラ
この週末は沖縄本島から西に100km離れた場所に位置する離島「久米島」にてダイビングを楽しんできました。
写真はザトウクジラ(座頭鯨)の親子です。今回の久米島ダイビングでは、運良くザトウクジラを水中撮影する機会に恵まれました。
沖縄本島のダイビングでは水中でザトウクジラに出会う可能性はほぼゼロに近いので大変貴重な水中写真となります。
ザトウクジラは繁殖や出産・子育てを目的として、毎年12月下旬から3月にかけて北半球のベーリング海より沖縄近海や小笠原まで約7,000kmもの距離を南下してきます。
船の上からはもちろん、沖縄本島でも海を眺めているとブローが確認できたり、跳ねるシーンを見かけることもあります。
ザトウクジラの写真に戻りますが、大きいほうが母親のザトウクジラで体長は12m程度。その背中にピッタリとくっついている子供のザトウクジラでも体長は3~4m近くはあったかと思います。
クジラは哺乳類なので、体を左右に振って泳ぐ魚類と違い、尾鰭が水平に向いており体を上下にくねらせて泳ぎます。また息継ぎのために海面に浮上する点も魚類と哺乳類の大きな違いですね。
和名の座頭鯨(ザトウクジラ)は、琵琶を担いだ座頭に見えるということから由来しているとか。
撮影した環境は、海底が全く見えないドン深の外洋で波高も高く、また大潮だったために河川の様に流れていたりもしたのですが、今回は素晴らしいガイドさん方々、周りに優秀なメンバーが揃っていたことも含め、すべてにおいて良い環境に恵まれた結果、ザトウクジラの水中撮影を行うことが出来たのではないかと感じます。
母クジラの上に寄り添っている子クジラは、シルエットだけを見ると同じ海生哺乳類のジュゴンにも見えますね。
後ろから見ると母クジラの胴体の長さが分かりやすいと思いますので、後ろ向きの写真もあえて掲載しておきましょう。フィッシュアイレンズをご存じの方は分かると思いますが、尾びれに手が届くほどの距離から撮影しています。
他にも以前投稿した クジラの歌声 や、ザトウクジラの歌 記事内にあるリンク先より水中に響き渡るクジラの歌声が聞けます。
番外編として、この季節の久米島は星野仙一監督が率いるプロ野球チーム「楽天ゴールデンイーグルス」がキャンプインしています。
同じホテルに宿泊していたので甲子園以来の星野監督も毎日見る事が出来たし、隣の自販機で松井稼頭央がジュースを買っていたりと、陸上でも楽しめた2倍お得な久米島ステイでした。
和名 : ザトウクジラ
学名 : Megaptera novaeangliae
撮影日 : 2013年2月10日
撮影場所 : 久米島 外洋
撮影水深 : -1m~-5m