シラスウオ属の1種
台風第11号 (ハーロン)は今までの台風とは違い、9日(土)に四国・中国・関西を945hPa程度で通過する様なのでそちらにお住まいの方はドアの開け閉めや飛来物、運転するならトンネル出口の横風など強風に起因する事故に気を付けて下さいね。特に関西は中心円の右側なので予報通り進むと他の地域よりも少し強いかも知れません。
そして密やかに13号が出来ており、その後また別の熱帯低気圧が出来る予報が出ています。やはり今年は多いかも。
シラスウオ属の1種
2枚の水中写真は、沖縄本島のダイビングで撮影した『シラスウオ科シラスウオ属の1種』。一応、ハゼの仲間です。
岩礁域や珊瑚礁域の礁外縁や礁池で多く見られますが、実は魚類の中でも個体数がもっとも多いのではないだろうかと思ってしまうほどたくさん見かけます。
この仲間は沖縄本島だけでも20種以上の存在が確認されていますが、どの個体にもまだ和名は付いておりません。
個体の大きさも「ちりめんじゃこ」と同じぐらいか、もう少し小さいぐらいのサイズなので水中でネイチャーシーンを撮影するのは、ちと根気が必要です。
外観の特徴としては、一般的なハゼの稚魚と比較すると尾柄の辺りが著しく細くなっている点で区別が可能となります。
『シラスウオ科シラスウオ属の1種』は、ちょっと特殊で、ネオテニー(幼形成熟)であるため、写真の様に透明なシラス型のまま、体がこれ以上大きくなることもなく一生を終えます。幼魚から成魚までの成熟時間も37日と短く、どこを切り取っても切ない話に聞こえてしまいます。
どちらにしてもまだまだ未知なことが多く、ちょっと特殊なハゼの仲間の紹介でした。
シラスウオ科シラスウオ属の1種の分布
インド~太平洋のサンゴ礁域
和名 : -(スズキ目ハゼ亜目シラスウオ科シラスウオ属)
学名 : Schindleria sp. ※複数の種が混在する可能性有り
撮影日 : 2014年7月6日
撮影場所 : 沖縄本島西海岸
撮影水深 : -12m