ツノダシ
沖縄本島のダイビングで撮影した水中写真「ツノダシ」
今日は「太平洋戦争開戦記念日」。
1941年(昭和16年)の今日、ハワイの真珠湾へ奇襲を行い、太平洋戦争が始まった。
たかだか73年前のお話だけど、もし戦争を回避していたら、現在の日本国はどんな姿になっていたのだろう。
写真は、『ツノダシ』。
ツノダシは、水深-10m以浅のサンゴ礁域や岩礁域に生息する1属1種の普通種。
体高が著しく高く、平べったい特徴的な形状をしており、ダイバーのみならず、一般の方にも多く知られている人気の魚だと思います。
ある時期になると結構な個体数で群れている様子を見かけるのですが、あれは産卵に向けた行動なのかどうかは見届けたことがないため分かりません。
ツノダシの外観特徴
ツノダシは、背鰭第3~7棘が伸長すること(第3棘は特に長い)。吻が突出していること。歯はブラシ状であること。眼隔部に1対の突起があることなどで区別が可能。
当ブログで以前投稿した「赤沢」で撮影したムレハタタテダイなどにも似ているが、本種は尾鰭が黒いことで、まずは見分けることが出来る。
こちらはナイトダイビングで撮影したツノダシ。
昼間より体色に鮮やかさがありません。フラフラと寝ぼけながらあっちの岩にゴツン、こっちの岩にゴツンといった感じで「おいおい、大丈夫かいな」と思ってしまいます。
同じくナイトで撮影したツノダシの顔のアップ。
口の入り口辺りに小さな歯が並んでいるのが鮮明に分かります。
英名では、『moorish idols』と呼ばれており、水族館で見られる熱帯魚の代表的な存在でもあると思います。
学名の「Zanclus」は、背鰭の形状から、「鎌」の意。
ツノダシの分布
ツノダシは、山口県萩、長崎県、鹿児島県長島、伊予灘、青森県八戸~九州南岸の太平洋沿岸、伊豆諸島、小笠原諸島、火山列島、沖ノ鳥島、琉球列島、尖閣諸島、南大東島;韓国済州島、台湾、広東省塩田、香港、東沙群島、西沙群島、南沙群島、インド-汎太平洋での観察記録がある。
和名 : ツノダシ(スズキ目ツノダシ科ツノダシ属)
学名 : Zanclus cornutus
撮影日 : (写真上)2012年10月8日 (写真中央)2008年6月21日 (写真下)2011年6月15日
撮影場所 : 沖縄本島西海岸
撮影水深 : -7m