ハナグロイソハゼ
台風9号ラマスーンのたまごで触れた熱帯低気圧が、グアム島の南東から西北西に進みながら徐々に発達して台風になる可能性があるようです。
ハナグロイソハゼの水中写真
写真は沖縄のダイビングで撮影した「ハナグロイソハゼ」の水中写真です。
サンゴ礁域や湾口、湾奥などのガレ場や死サンゴ片などの砂礫底に単独で見かける南方系の小型ハゼで、写真の個体で体長は2cm程度。
ハナグロイソハゼの外観特徴
前鼻管が長いことや、胸鰭基底の白色斑が楕円形で長いことからまずは容易に区別可能です。
また吻が尖ること、体が半透明であること、体の内部に見える赤褐色縦帯が後半部で一本梯子形になること、縦帯の中央前半部と上下縁に沿って白色斑点の列が見られること、尾鰭基底部に横列する形で褐色点が2個あることなども特徴。
もう少し厳密に言うと、第一背鰭基底下の暗色点は4つであることや、両眼間隔域の間隔管開孔は一つであるなど。
また、写真の個体は第一背鰭の第二棘や第三棘が伸長しているので雄個体となります。
標本・学名について
ハナグロイソハゼは元々奄美大島産の標本に基づき、Eviota sp.B(和名はハナグロイソハゼのまま)と報告されていたが、その後小笠原父島産、西表島産、パラオ諸島産の標本に基づき、"Eviota shimadai"へと学名が最近変更されています。
また小笠原諸島からE.sigillataとして報告されていたイソハゼの仲間もハナグロイソハゼであることが明らかになりました。
ハナグロイソハゼの分布
小笠原父島、屋久島、琉球列島~フィリピンセブ島、インドネシアバリ島、パラオ諸島、フィジー諸島での観察記録がある。
和名 : ハナグロイソハゼ(スズキ目ハゼ亜目ハゼ科イソハゼ属)
学名 : Eviota shimadai
撮影日 : 2014年6月29日
水中写真撮影場所 : 沖縄本島西海岸 恩納村真栄田岬
撮影水深 : -15m