ホソスジナミダテンジクダイ
8月に入ってから沖縄県より日本脳炎の注意報が発令されています。沖縄は豚肉の食文化なので養豚場が多いのですが、その豚の血液検査を行ったところ50%以上で陽性反応が出たようです。
蚊(コガタアカイエカが多い)によって媒介されるので、赤ちゃん連れの方や予防接種を行っていない方は虫除けスプレーや長袖などで予防されることをオススメします。
ホソスジナミダテンジクダイ
水中写真は「ホソスジナミダテンジクダイ」です。
どの個体も体長2cm~4cm程度。
沖縄本島のダイビング・・・というよりも、礁湖やタイドプールの様な極浅所で見ることが出来る、やや小型のテンジクダイの仲間(ナミダテンジクダイ属)ですね。
個人的にシマギンポ広場と呼んでおり、シマギンポがたくさん集まっている場所があるのですが、その同じエリアで4~5個体ほど観察することができました。
ホソスジナミダテンジクダイの外観特徴
ホソスジナミダテンジクダイは、頬の暗色斜帯が細く、下方が鉤状に曲がる。また測線よりも下方の体側に5~6本の暗色横帯がある。
その他、頭長は眼径の2.5~2.7倍であること。尾柄の暗褐色横帯は測線より下方では不明瞭であることなど。
その他
ナミダテンジクダイ属(ナミダテンジクダイ・バンダイシモチ・ホソスジナミダテンジクダイ)について、Fraser(2008)は、これまでApogonの亜属であったNectamiaを属に昇格させ、包含される種の分類学的検討を行った。彼に従えば、Apogon savayensis(ナミダテンジクダイ)は、Nectamia savayensisに。Apogon bandaensis(バンダイシモチ)は、Nectamia bandaensisに。
そしてApogon nubilis(ホソスジナミダテンジクダイ)は、Nectamia fuscaの新参異名となった。
またNectamiaの和名としてナミダテンジクダイ属の新称を与えた。
Fraser(2008)は、Apogon nubilisをApogon fuscusの新参異名としたので、属名の変更に伴い、ホソスジナミダテンジクダイの学名はNectamia fuscaである。
ホソスジナミダテンジクダイの分布
ホソスジナミダテンジクダイは、福岡県津屋崎、琉球列島~台湾南部、インド-太平洋(紅海を含み、フェニックス諸島・サモア諸島まで)での観察記録がある。
和名 : ホソスジナミダテンジクダイ(スズキ目テンジクダイ科ナミダテンジクダイ属)
学名 : Nectamia fusca
撮影日 : 2014年8月9日
撮影場所 : 沖縄本島西海岸
撮影水深 : -0.5m