ミナミゴンズイ
良い海況と天気が続いていますが、予想天気図を見ていると沖縄の南方でちょっと大きめの熱帯低気圧が発生しそうです。明日10日の夜には台風になりそうな。沖縄に当たらなければイイですね。
そんな長崎「原爆の日」。
写真はミナミゴンズイ。(南権瑞)
ナマズの仲間なので顔はナマズそっくりで、口ひげは8本。体色は褐色。体側に黄色いすじが走っています。第一背鰭と胸鰭に強い毒の棘がある。
海中ではゴンズイ玉と呼ばれる群れになり、まるで戦車のキャタピラのように規則的に群れを回転させて海底の餌を頬張りながら移動する光景に出会います。
こちらもオビテンスモドキ幼魚と同じくダイバーには人気の魚。
人気はあるが先に述べた通り、鰭の棘には毒があるので間違っても触れないようにしなければいけない。
ゴンズイとミナミゴンズイの外観の違いは、ゴンズイは真横から見た時に尾鰭背部の起部と尻鰭の起部があまり離れていない(体長の7.6%以下)こと、第一鰓弓の鰓耙数は通常23~25。対してミナミゴンズイは同起部がやや離れている(体長の3.4%~10.8%)こと、第一鰓弓の鰓耙数は通常27~31であることで区別されているが、仮に真横から写真を撮ることができたとしても、捕獲して固定しないことには判断が難しいのではないかと思います。
最新の書籍では、ゴンズイが琉球列島で観察されることは稀と記載されているので、結局のところ観察地で分けるしかないのではないかと思う。
ミナミゴンズイは、沖縄島以南の琉球列島(稀に日向灘)、インド~西太平洋で観察例がある。
和名 : ミナミゴンズイ(ナマズ目ゴンズイ科ゴンズイ属)
学名 : Plotosus lineatus
撮影日 : 2013年6月8日
撮影場所 : 沖縄本島西海岸
撮影水深 : -m