ミノカサゴ
【伊豆ダイビングで撮影したミノカサゴの水中写真】
昨夜から今夜にかけて珊瑚の産卵もピークを迎えているようで、平日の夜にも関わらず水中ライトが闇の海のあちらこちらで光っていますね。
そんな沖縄本島は恐ろしいほどの湿度に見舞われています。クーラー必須。
熱中症に注意しないと。
写真は「ミノカサゴ」。
水深-10m程度から-60mの深場までの岩礁域とその周辺の砂底砂泥底といった環境に生息するフサカサゴ科ミノカサゴ属の仲間です。
ミノカサゴ属は、胸鰭が大きく、鰭条はまったく分岐しないことで他のミノカサゴ類とは大きく異なっているので簡単に区別はつきますが、あまりギリギリまで近寄りたいとは思えません。
肉食魚なので、小魚の集まっている場所ではよく見かけるような気がします。
鰭の棘に強い毒があることでも有名な魚で、伊豆でダイビングを始めた方などは最初の頃に教えてもらった方も多いのではないでしょうか。
釣れた場合は取り扱いに気をつけながらも、煮付けや刺し身、素揚げなどにしても美味しく食べられます。
標準和名『ミノカサゴ(蓑笠子)』は、蓑笠子の鰭を「蓑」や「菅笠」に例えたところより由来しています。
ミノカサゴの外観特徴
・背鰭13棘11~12軟条、臀鰭3棘7~8軟条、胸鰭12~13軟条、腹鰭1棘5軟条となる
・眼上皮弁が短い
・頭部腹面、胸部は無斑紋
・背鰭と臀鰭の軟条部、尾鰭は全くの無斑紋か、わずかに薄い小暗色点があるのみ
ミノカサゴの分布
ミノカサゴは、北海道から九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、青森県牛滝(津軽海峡)~屋久島の太平洋沿岸、瀬戸内海、八丈島、朝鮮半島南岸・東岸、済州島、台湾、広東省、海南島、ジャワ島南岸・西岸、スラウェシ島、オーストラリア北岸サモア諸島からの報告がある。
和名 : ミノカサゴ(スズキ目フサカサゴ科ミノカサゴ属)
学名 : Pterois lunulata
撮影日 : -年-月-日
撮影場所 : 伊豆半島
撮影水深 : -8m