古い屏風とふすま
沖縄に住んでいると、今の季節「秋」と「春」だけは本州との季節感の違いに改めて距離感を感じる。
9月も下旬になろうとしているが、いまだに屋外で飲むビールが美味しいし、地方局でも夏の楽しみ方というテーマで特集している。
季節感なさすぎ(笑)
でも、ずっと夏で居てくれ。

キリンの一番搾り47都道府県バージョンも。

200年前の手紙から「あわもり」の記述
昔は、屏風やふすまの下張りに不要になった手紙や新聞を使っていたそうで、最近では西暦1800年の手紙が出てきたとか。
その手紙の中で、「島津家で泡盛を戴いた」と具体的なお酒の種類が出てきたことが珍しいとして新聞記事になっていた。
歴史に詳しくない方でも名前ぐらいは聞いた事があるだろう島津家。
薩摩を本拠地としていた大名一家だが、1600年には琉球国へ侵攻して軽く圧勝した武闘派でもある。
琉球国が薩摩藩に従属するようになってからは、特産品や農作物を薩摩へ納めさせる一方で、琉球を傀儡(かいらい)にした海外との貿易により藩政を潤していた事でも知られている。
薩摩藩や島津家は、今でいう優秀な経営者の側面もあったと思われ、200年前の薩摩地方で泡盛が飲めたのはそういった事情からである。
こうして歴史を紐解いていくと、琉球国が本当の意味で独立していたのは1429年から1609年迄の180年という短い期間であり、以降は薩摩藩の支店のような立場で活動しており、1879年に琉球処分されるまでずっと薩摩藩 島津家の従属国であった実態が浮かび上がってくる。
その泡盛だが、今ではタイ米から作る黒麹菌(アワモリコウジカビ)を原料としているが、昔は桑の木に自然発生しているカビを使っていたそうな。

昔の人の知恵って凄い。
参照記事
島津家で「あわもり出る」 鳥取藩士の手紙180枚発見
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170910-00000033-asahi-soci
沖縄本島のダイビングと水中写真OKINAWANFISH.COM
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