沖縄本島ミスジテンジクダイの口内保育
【沖縄本島のタイドプールで撮影したミスジテンジクダイの水中写真】
12月に入り沖縄本島も半袖半ズボンだけでは肌寒く感じる季節になってきました。
とは言っても、少し外出する程度なら筋肉の多い男性は耐えられるでしょうし、洗濯物を干しに出る程度なら短パンだけでもまったく問題ありません。
北海道からの旅行客ならきっと暑く感じることでしょう。

※元々2014年4月30日にスジイシモチの口内保育として投稿していた記事をミスジテンジクダイの口内保育としてリライトしたものです。
ご指摘をくださったF様ありがとうございました。
沖縄本島の海の中は、先々週辺りからテンジクダイ科の口内保育が始まっています。
この日曜日にはタイドプール(干潮で干上がった後に残る潮だまり)の中でもミスジテンジクダイの口内保育を確認することが出来ました。
口を開けた時の卵の色がまだまだ赤かったので産みたてホヤホヤだったのかも知れません。
ミスジテンジクダイは、浅海のサンゴ礁域や岩礁域に生息するテンジクダイ科の仲間です。
ミスジテンジクダイには、第3縦帯が尾柄付近で終わるミスジテンジクダイS型と、尾鰭の後端まで続くミスジテンジクダイL型という2型が確認されております。
別カットで撮影した写真では縦帯が尾鰭の後方まで伸びていない事が確認出来るため、これはS型のミスジテンジクダイということになりそうです。
ミスジテンジクダイの外観特徴
・吻から尾鰭に向かって伸びる縦帯について、2番目のラインは鰓付近で止まる
・ミスジテンジクダイS型:体側中央の第3縦帯は尾柄後端で終わり、末端は1暗色斑状になる(縦長の楕円形)
・ミスジテンジクダイL型:体側中央の台3縦帯は尾柄後端を通り、尾鰭の後方まで延長。尾柄では暗色斑状にならない
ミスジテンジクダイの分布
小笠原諸島母島、千葉県小湊、館山湾、神奈川県佐島、逗子、葉山、静岡県伊東・大瀬崎・黄金崎、和歌山県串本、五島列島、屋久島~奄美大島、慶良間諸島、西表島、南鳥島;台湾、インド-太平洋(ライン諸島まで;ハワイ諸島とオーストラリア沿岸は除く)での観察記録がある。
和名 : ミスジテンジクダイ(スズキ目テンジクダイ科テンジクダイ属)
学名 : Apogon taeniophorus
撮影日 : 2014年4月27日
撮影場所 : 沖縄本島西海岸
撮影水深 : -0.2m
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