USSエモンズ
数日前にも立ち寄ってきた古宇利島へ。屋我地島経由です。
島と言っても、写真の通り沖縄本島と橋でつながっているため那覇から簡単に車で行ける場所・距離です。
沈船の前に戦跡であるUSSエモンズは、第二次世界大戦時の1945年4月6日、伊江島沖で任務に当たっていた際に宮崎県から飛び立った神風特攻隊5機により大きなダメージを受け、古宇利島沖まで漂流していたところを当時の日本軍に武器を渡したくない米軍により沈められた全長106.17mの高速掃海艇。
近年になって海に油が浮いてくるという情報から調査した結果、水深-45m付近でその存在が判明した日本初の沈戦艦でもあります。
今日は2本入りましたが、1本目は流れもゆるやかで水面もおだやか、2本目は波も上がり、流れもかなりきつくなり、着水後2m横のブイに辿り着くのに力泳が必要だった。
大海原にポツンと浮かぶブイが二つ。船体の中央部と船尾につながるライン。
トップはそれほど深くもなく-35m程度。
海面からは見えなかったが、徐々に水深を落としていくとその全体像がうっすらと見え始めます。
船体の側面には海軍の特攻作戦「菊水一号作戦」、陸軍の「第一次航空総攻撃」による特攻機が突っ込んだ穴がポッカリと空いています。
ここで散華された方は最後に何を思われたのでしょう。
こちらにはアメリカ軍の戦没者と行方不明者の名前が刻まれたプレートが貼り付けられています。「Killed」と「Missing」で分けられています。
甲板の開いたままの扉とその横にはブイかソナーらしきものが原型そのままで残っています。
こちらもソナーらしきものとウミウチワが向こうに見えています。
天に向いたままの機関砲。
海外のネットで検索すると在りし日のエモンズの機関砲が写っている写真がありましたので興味のある方は検索してみては?
ラインの途中にコガネシマアジの幼魚がついていました。1本目はこんなに余裕があったのですが・・・
水面休息中に屋我地島付近で竜巻が。海水を巻き上げていました。
古宇利島の定番メニュー「うに丼」を食べてみました。濃厚で食感も良かったと思います。
秋分の日にふさわしく、北風の吹いた一日だったが無事に潜れたことが何より。
冒頭にも書きましたが、沈船というより戦跡といった趣の場所でもあるので潜られる予定の方は是非下調べなどしていくと良いと思います。
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