オビテンスモドキ幼魚
【沖縄本島のダイビングで撮影した オビテンスモドキyg の水中写真】
沖縄本島も、ついにここ数日で最低気温20度を下回り始めた。
・・・と言っても、今日もアロハシャツを着ている人は沢山見かけたし、私も薄手のシャツ一枚だったので、涼しくなったという表現が合っているのかも知れないが。
オビテンスモドキ yg
写真は、 オビテンスモドキ の 幼魚 ( yg )。
幼魚 の中でもかなり若いステージの可愛い子で、体長は15mm程度。
余りにも幼すぎて、体の大半は向こうが見えるスケルトン状態。
このスケルトンな"おチビちゃん"が、フラフラするもんだから、撮影には40分以上かかってしまった。
極小物体が、1秒と同じ場所に居てくれないのはカメラマン泣かせだわ。
彼らは海底から少し上の辺りを、まるで波に揺られる様にヒラヒラと泳ぐので、ダイバーには人気がある魚。
但し、成魚になると体も大きくなる上に、地味で不気味な顔になるのでほとんど誰からも見向きされないという、よくあるパターンの生物でもある。
ベラの仲間で、サンゴ礁域の砂礫底や岩礁域でまあ普通に見かけるかな?
オビテンスモドキ の外観特徴
オビテンスモドキの成魚は、体側に多数の白色点がある。
尾鰭前部に白色横帯があり、その後部に幅広い暗色横帯がある。
腹鰭は倒した時に肛門に達しない。
体長は体高の約3倍以下。
背鰭第一、または第二棘は柔らかい。
オビテンスモドキ の分布
オビテンスモドキ属(新称)に属する『オビテンスモドキ』は、八丈島、小笠原諸島、神奈川県早川、和歌山県串本、高知県柏島、屋久島、琉球列島、尖閣諸島、台湾、東沙群島、インド~汎太平洋で観察記録がある。
※オビテンスモドキ属は新称
和名 : オビテンスモドキ(スズキ目/ベラ科/オビテンスモドキ属)
学名 : Novaculichthys taeniourus
撮影場所 : 沖縄本島 西海岸
撮影水深 : -7m