コールマンピグミーシーホース
【沖縄本島のダイビングで撮影したコールマンピグミーシーホースの水中写真】
本日、平年より早く沖縄地方は梅雨明けしたようです。
しばらくは晴れマークがズラリ。
これから夏に向けてキャンプに適したシーズンに入るが、コールマンブランドの価格が崩れそうな気配になってきているので、アウトドアが好きな方には朗報と言えるのかも。
個人的には冬のゲレンデとスキューバを楽しむ時以外は空調が行き渡った快適な空間が大好きなので、キャンプのお誘いは毎回お断りしているが、沖縄本島や宮古島にも活断層が多く見つかっているので、非常時のためのアウトドア用品として見た場合は有効かも知れない。
コールマンピグミーシーホース
コールマン繋がりで。
写真は、通称『コールマンピグミーシーホース』。
体長1cm程の小型の生物で、こんな形をしているが一応タツノオトシゴ属に仲間入りしている魚の仲間だ。
タツノオトシゴは海中の元祖イクメンでもある。
オスのお腹には『育児嚢(読み:いくじのう)』というカンガルーのような袋があり、産卵の際にメスがオスの育児嚢の中に卵を産み付けるのである。
数週間の間、この卵をオスが育児嚢の中で成長させて、孵化させる役割分担となっている。
オスが孵化まで守るという行為は、これも種の存続、命のバトンタッチを効率よく行うための進化の一つなのかも知れない。
まだ正式な和名はなく、元々の学名"Hippocampus sp. cf. colemani"からコールマンと呼ばれているが、その後"Hippocampus pontohi"(ヒポカンパス・ポントヒィ)と同定されているので『山渓ハンディ図鑑13 日本の海水魚』に掲載されている学名とは異なっている。
因みに、Hippocampus(ヒポカンパス)の語源は、ギリシャ語で “Hippos"は馬という意味、 “Campos"は海の怪物という意味から由来するそうです。日本語では竜の子供のように見えることから、"竜の落とし子"という辺りが名前の由来になっているのだが、タツノオトシゴ属が海の怪物という言い方は面白い。
ダイビングが終わった後のログ付け時間には打って付けの面白ネタになりそうな気がする。
この時のダイビングでは、お腹パンパンの個体(写真上・中)とペラペラのピグミー(ペラピグ)の語源になったペラペラバージョン(写真下)の2個体を確認することができた。
お腹パンパンの個体
視線を向けているショットも一枚
ペラペラのピグミー(ペラピグ)
以前に投稿したHippocampus pontohiもどうぞ。
和名 : -(トゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属)
学名 : Hippocampus pontohi
撮影日 : 2014年5月10日
撮影場所 : 沖縄本島西海岸
撮影水深 : -**m